タオルの歴史
今回はタオルの歴史についての話です。
現在では一般的に使われているタオルですが、日本に入ってきたのはそれほど前ではございません。皆様にもタオルへのご理解を深めて頂ければと思います。
《タオルの歴史》
・タオルの発祥
タオルの発祥は石器時代初期(200万年前~10万年前)スイスの居住跡から木皮や亜麻などを使った織物で手や体をふいた様なものが発見され、こうしたものがタオルの原型であると推測されています。
その後、古代(紀元前2000年前後)古代エジプトの墓からリネンタオル(麻で織られたタオル)のような織物が発掘されました。
・タオルの量産化
17世紀のトルコで暇を持て余した女性たちが、経糸と緯糸で織られた布製のものに別の経糸をパイル(輪奈)として織り込んだものが考案され、広まっていきました。
1850年、トルコを訪れた英国人がターキッシュタオルをプレゼントされ、英国に持ち帰り、これを機に英国でのタオル製造がはじまりました。
その後考案された技術が、テリーモーション技術として現代のタオルの標準的なものになっていきました。
※テリーモーションとは
地経糸、緯糸、パイル用の経糸(パイル経糸)の3種類の糸を使い、地経糸、緯糸で形成されたベースの生地に、パイル経糸と3本の緯糸を交差させてパイルを形成し、立体感のある布を織り上げる動きのことです。
《日本タオルの歴史》
・タオルの発祥
日本にタオルが入ってきたのはいつ頃なのか正式には分かっていませんが、1858年(安政5年)日米修好通商条約締結以降、欧米を訪れた日本人によって紹介されたとされています。
昔のタオルの用途は基本的に襟巻として使用されていました。明治初期に使われていた日本手拭いに比べ、タオルは感触が柔らかく、保湿性、通気性をもつ高価なものであったため、日用品として手拭いの代わりに使用されることもありましたが、主に襟巻としての使用が主流でした。
・タオル産業の発展
1887年(明治20年)頃、一部手動ですが「テリーモーション」を織れるタオル織機が大阪で開発され、パイル(輪奈)を形成する織物を生産できるようになりました。
その後、吸水性の良さ、乾きやすさなど、浴用としての使い勝手の良さが認められるようになり、各地でタオル地の製織が盛んに行われるようになりました。
・タオルの量産化
明治時代後半頃から手織り織機や足踏み織機から力織機へと織機の改良等が進み、需要、輸出の拡大があり、明治後半から昭和初期にかけてタオルの生産量が大幅に増加しました。
世界恐慌と戦争などにより、タオル産業も低迷の時期を迎えました。
・戦後の復興
戦後、経済発展や国民生活の向上により再び成長し、昭和40年ごろにはタオルケットやタオルハンカチなどといった物を、時代のニーズに合わせて新商品を投入するなど、新製品の開発などを積極的に行い、発展していきました。
平成に入り、中国などアジア諸国で織機の生産が本格化し、バブル崩壊後、安価な輸入品が大量に流通し、生産拠点の海外拠点化が盛んになりました。
大まかに説明すると、タオルの歴史、発展などはこのようになっています。
《まとめ》
昨今では輸入品のタオルなども、日本製と変わらないくらいのものも多く出始めています。
そこで、タオルとしての用途(手や体を拭く)以外にオリジナルノベルティとしてのタオルの需要も高まってきました。
記念品やプレゼント、グッズの展開など使うタオルではなく、飾る、集めるタオルとしての展開です。
タオルショップ・ジェイピーでは、従来のようなタオルのプリント(シルクスクリーン印刷)から、製版を必要としないフルカラープリントなど多種多様なプリント方法をご用意しています。
プレゼントや記念品でオリジナルの製品を作りたいけどなかなか自分でデザインをするのは難しい、オリジナルなのでかなりの枚数を作らないといけないかもなどの不安な点も多いと思いますが大丈夫です。
タオルショップ・ジェイピーは、デザインのできないお客様でもイメージを手書きしていただくだけでも、データ化させていただきます。
小ロットのタオル製作も可能です。(商品によって1枚~)
まずは、お気軽にタオルショップ・ジェイピーまでお問い合わせください。