オリジナルタオルのシャーリング加工とは
タオルとは一般的に、パイル(円輪)のあるものを想像される方がおおいでしょう。
オリジナルタオル等、プリントでデザインをタオルに置く場合には綺麗にプリントが出来る、シャーリング生地(ビロード調)がオススメです。
今回はこのシャーリング生地(ビロード調)の製造について説明させていただきます。
通常タオルにはパイル(円輪)が付いていますが、その部分を回転する鉛筆削りの刃を大きくしたような棒状のスパイラルカッターでパイル(円輪)部分を刈り、刈った面をビロード調の仕上がりにすることをシャーリング加工と呼びます。
・1/3程度のパイル(円輪)部分を刈って、まんべんなく刈残しを作る刈り方を「半シャーリング」と呼びます。
・2/3程度のパイル(円輪)部分を刈って、フラットな仕上りにするかり方を「全シャーリング」と呼びます。
このようにカット量の違いにより、2種類の呼び方で区別をしています。
なぜ2種類の加工方法にわけているのか、基本的に「全シャーリング」の場合、パイル(円輪)部分を刈り残さないように、技術や機械のメンテナンス等がとても重要になります。
その他にも、パイル(円輪)の糸の種類(単糸、双糸)、サイジング(糊付け)等の糸の準備から生地を織り上げるまでの工程によっても影響が出る為、質の高い作業が欠かせません。
「半シャーリング」の場合、パイル(円輪)部分がタオル表面に残りプリントの再現性等は「全シャーリング」に比べて落ちてしまいますが、全パイルよりはプリントは綺麗に再現され、「全シャーリング」程、質の高い作業を必要としない為、基本手には価格なども「全シャーリング」に比べて安価にすることが可能です。
シャーリング加工をすることで、プリントの再現性等は綺麗になりますが、タオルとしての機能に関してはデメリットが発生してしまいます。
あえてタオルの吸水性の要といえるパイル(円輪)部分をカットしているので、水を吸った際の全体の保水量が2割程度失われてしまいます。
その為、パイル(円輪)生地に比べ、身体の水気を拭きとる感覚が小さく、シャーリングタオルは水気をほとんど吸わないイメージが定着しています。
このようにオリジナルプリントタオルの製作等で、デザインを重視したい方にはオススメですが、日常的にご使用するタオルとしてはあまりオススメではございません。
タオルショップ・ジェイピーでは、お客様の利用シーンやこだわり等を確認させていただき、より良いタオル製作のアドバイスをさせて頂くように心がけております。
オリジナルタオルを作成したいけど、どのように作成していけばよいのかわからない等、迷ってしまったら、是非タオルショップ・ジェイピーにご相談ください。
専門のスタッフが最後までご対応させていただきます。