オリジナルタオルのプリント方法の選び方
オリジナルタオルを製作する場合、大きく分けてプリント型を使用する「シルクスクリーンプリント」とプリント型を使用せず直接タオルへプリントを行う「ダイレクトプリント」があります。
「シルクスクリーンプリント」の中にも「枠ありプリント」「全面プリント」や、使用するインクタイプが異なる「顔料プリント」と「染料プリント」があります。また、「ダイレクトプリント」の中にも「全面昇華転写プリント」「染料インクジェットプリント」「顔料インジェットプリント」があります。
このように様々なプリント方法がある中で、どのようなプリント方法を選べばよいのかというお客様からの問合せが多いため、簡単に「プリント方法の選び方」として説明させていただきます。
プリント方法の選び方
1,使用する色の数から選ぶ
フルカラーデザインの場合は「ダイレクトプリント(プリント型を使用しないプリント方法)」のみでの対応となります。
デザイン中に使用している色数が1色~8色で、且つグラデーションやボカシ部分が無く、色数として数えることが出来るデザインの場合は、「シルクスクリーンプリント」または「ダイレクトプリント」より選択することが可能です。この場合、製作するタオルの枚数と色数の組み合わせによりまして「シルクスクリーンプリント」での総額がお安くなるか、「ダイレクトプリント」での総額がお安くなるか比較する必要がございます。また、同デザインのタオルの再作製がある場合は、先に作った型の利用が可能となるため「シルクスクリーンプリント」がお得になる場合もあるため慎重な計算が必要となります。プリント型の保存期間は、「最終のご注文から1年間」となり、1年を経過しますと同デザインの場合でも新たに型代が発生いたしますので注意が必要です。
2,製作枚数から選ぶ
「シルクスクリーンプリント」の場合、最低作製可能枚数は「100枚」となります。そのため、「100枚未満」のタオルを製作する場合は「ダイレクトプリント」のみ対応が可能です。「ダイレクトプリント」は100枚以上の対応ももちろん可能で、単色プリントもフルカラープリントも同じ価格となります。フェイスタオル以上のサイズでは1枚からの製作が可能ですが、ハンドタオルやハンカチサイズの商品につきましては「最低作製可能枚数」がございますのであらかじめお問合せ下さい。
3,使用する色から選ぶ
それぞれのプリント方法の中でも黒色や紺色、赤色などの「濃色」のプリントが得意な
プリント方法は「染料プリント」タイプとなります。染料タイプの場合、プリント後に蒸し工程、洗浄工程、乾燥工程等を経るため納期やコストは掛かりますが、しっかりとした濃い色も綺麗に発色し、顔料プリントに比べるとタオル表面のインクの浸透も深くなります。細かな部分の再現性は洗浄工程や乾燥工程でタオル表面が若干乱れるため、鮮明なエッジ(デザインの際)の再現は不可能です。
一方「顔料プリント」はインクの浸透力は染料タイプに比べますと劣りますが、デザインのエッジがある程度明確に再現が可能で、パステル調や明るめの色の再現が得意なプリント方法となります。
補足事項としまして、「金色」のプリントはタオルの場合不可能なため、「黄土色」での代用となります。
4,お値段から選ぶ
販促品やノベルティ等で使用する「価格優先」の場合は「顔料プリント」の「枠有プリント」がおススメです。既に縫製済で完成されたタオル商品を利用するため短納期対応も可能です。「染料プリント」の場合、プリント作業の工程が多いため、「顔料プリント」に比べますとお高くなります。
5,仕上がりのクオリティから選ぶ
タオルの仕上がり後の品質やクオリティを求める場合は、やはり「染料プリント」がおススメです。しっかりとした深みのある発色仕上がりで、タオル表面が柔らかな高級タイプのプリント方法となります。「顔料プリント」はインクの粒子が染料に比べ大きいため「シルクスクリーンプリント」「インクジェットプリント」ともに黒色の発色が弱く、「濃いグレー色」に見えます。また、インク自体がタオル生地の表面に載っている状態となるため、染料インクに比較するとプリント深度は浅くなり特に濃色部分は生地の白色が見えやすくなります。
6,納期から選ぶ
短納期に対応可能なプリント方法は、製作枚数にもよりますが、数枚~数十枚の場合は「ダイレクトプリント」がおススメです。その中でも「顔料インジェットプリント」及び「全面昇華転写プリント」はプリント型を製作する必要が無く短納期で納品対応可能なプリント方法となります。数百枚と枚数がある程度多い場合は「顔料枠有プリント」がおススメです。