行程1 製織:タオルを織る
- 製織
- 織機という大型の機械を使って、タオルを織り上げていきます。タオルの種類によって糸の種類や織り方などを変えていきます。織り上がったばかりのタオルはトイレットペーパーの様に繋がっています。
行程2 晒し:タオルを漂白・染色する
- 糊抜き
- 織り上がったばかりのタオルは綿の油分や不純物、糊などがついているので、まったく水を吸収しません。薬品や酵素を利用して糊を取り除きます。
- 漂 白
- タオルを白色にするにしても、色を付けるにしても必ずタオル生地を白に漂白します。大きな窯で長~いタオルを一度に処理します。
- 染 色
- 印刷タオルや、プリントタオルではカラータオルを使うことがあります。専用の染色機で染め上げます。
行程3 乾燥・畳み:タオルの捻れを直し、乾燥する
- 捻れ直し・乾燥・たたみ
- 晒し上がったタオルをタオルの捻れなどを直しながら乾燥します。この過程も、タオルの仕上がりを決める重要な過程で、その後行う加工や使用用途によって乾燥の方法を指示します。
行程4 タオルの縫製、型作り:タオルの切り離し、プリントのための型を作る
- ヘム加工
- 糸を製織し染色、乾燥まで全てここまでタオルは繋がった状態で加工されて来ました。最後にヘム部分(タオルの短い方の端)を、ミシン掛けします。タオルの種類によっては、機械で一度に行うことが出来ないのでミシンでひとつひとつ手作業で縫製することもあります。
- 染料プリントや全面プリントの場合は、このヘム加工の順序が入れ替わることもあります。
- 型作り
- お客様から送られてきたデザインデータを元に型を作ります。型は写真製版で、シルクスクリーン型を焼きつけます。印刷タオルは1色のため、型は1つだけですが、プリントタオルの場合は色数によって作られる型の数も変わってきます。
行程4' 防染タオルの名入れ
防染に使われるタオルは、漂白が終わった白いタオルを使用します。
- 防染糊を刷る
- 「型作成(→行程4)」のあと、真っ白のタオルに防染のりを刷っていきます。糊を塗布したところが染まらずに白く抜かれ、模様になります。一つ一つ職人さんの手作業によって行われますが、非常に熟練・技術を要します。
- 機械ではなく手作業のため多少のにじみや一枚ごとのばらつきが発生しやすくなります。
- 干し
- 刷り上がったタオルは直ちに干されて乾燥させます。急激な乾燥を避けるために、現在も天日乾燥が主体です。
- 染色
- 防染部分の加工が済んだら、いよいよタオル全体を染め上げます。防染加工専用の染色機で染め上げられます。
- 染まったタオルを高熱処理し、色素を定着します。
- 洗浄
- ラインに乗って防染糊の洗浄が行われます。この行程で模様が白く浮き上がってきます。
- 洗浄が完了したタオルは容器に詰められ、捻れ直しと乾燥の工程(→行程3)に回され、他のタオル同様にたたみ作業、行程4のヘム加工をへてオリジナルタオルとして出荷されます。
行程5 印刷タオルの名入れ
- 名入れ
- 一色刷りの印刷機を使って一枚づつ刷っていきます。
- 乾燥
- 刷り上げられたタオルは一枚づつ丁寧に積み重ねられて乾燥させます。
行程5' プリントタオルの名入れ
- 名入れ
- 多色刷りの印刷機を使って刷っていきます。自動的にプリント台と刷毛が稼働して次々と顔料(染料)が刷られていきます。
- 乾燥
- 刷り上げられたタオルは、乾燥機に運ばれてゆっくりと乾燥機の中を通過して、顔料の定着と乾燥が行われます。
- 染料プリントの場合は、乾燥後に熱処理(スチーム処理)し、洗い加工の後に専用の乾燥機で乾かされてヘム加工の工程になります。
行程6 オリジナルタオルの完成:梱包してタオルを出荷
- 梱包・出荷
- お待たせしました!
出来上がったタオルは、一つずつ梱包されます。(ポリ袋や化粧箱など)こうしてあなただけのオリジナルタオルが出来上がり、お手元に出荷されます。